高校生の頃から進学という事は全く頭になかったんです。
勉強は嫌いだったから、別に大学や専門学校に行く必要はないって気持ちがありました。
どこでもいいから就職して生活することができるぐらいの給料が貰えればいいかな、こんな大ざっぱな考えだったんです。
進路を決める段階になっても、進学したいという気持ちを一つも持つことができませんでした。
自分は就職で良い、そう思い親にも教師にも伝えておいたんです。
高校生が就職するのは決して楽ではないというものもありましたが、しかし、地元の工場などは年齢関係なく募集をしていたりもするので、何とかなるって気持ちがありました。
実際に卒業前にしっかりと地元にある工場で仕事をすることも決まって、考えていた通りに事が進んで行きました。
仕事は忙しいけれども勉強するよりもはるかに楽しい、こういうのは自分には合ってるなって感じがしました。
だから、毎日しっかり仕事に出かけて勤務して過ごすことができていたのです。
仕事はもちろん厳しいんだけれども、勉強するよりもはるかに自分はこっちの方が楽しく感じていました。
ここに就職できて本当に良かったかもしれないと思っていたんです。
だから辞めることもなく勤め続けていたのでした。
地元で生活をしている事もあるから、遊ぶ場所だってたくさんあるし、休日は友達と会うことだってできます。
だから生活自体は大きく変わったような感じを受けていなかったのです。
そして自分も20歳を迎えることができたのですが、この頃に工場長の方から話がやってきたのです。
それは滋賀にある工場へ出向いて欲しいというものでした。

アルバイトに仕事を教える役目を負ってくれないかと頭を下げられてしまったのです。